2024/08/17
年金改革の現状分析
年金改革のゆくえ:パート加入拡大の難路
こんにちは!
今日は、
2025年の年金制度改革に向けた最近の動きについてお話しします。
政府が年末までに改革案をまとめる予定で、
その背景には厚生労働省の「財政検証」結果があるんです。
この結果をもとに、どの改革案が実現可能かを探っていきます。
さて、財政検証では5つの改革案が挙げられていますが、
国民年金の保険料納付期間を延長する案はすでに見送られました。
残る4つの案の中で、
パート労働者の厚生年金加入要件を緩和する案が採用される方向になっています。
◎パート労働者の加入拡大の可能性
新たに加入するパート労働者の対象を広げるための条件が検討されています。
要件が緩和されれば、
なんと90万から860万人が新たに厚生年金に加入できるかもしれないんです!
要件には企業規模や賃金、労働時間が関わってきますが、
これが実現すれば年金財政も安定し、
将来受け取る年金の水準も上がる可能性があります。
ただし、議論は一筋縄ではいかない模様。
加入拡大に対して慎重な意見も多く、
特に今の手取りを重視するパートの方々からの反発があります。
保険料負担が増えることで手取りが減ってしまう懸念があるんですね。
労働時間の要件を中途半端に引き下げると、
就業調整が発生し、結果的に人手不足が深刻化するという意見もあります。
◎企業側の負担も影響
さらに、厚生年金の保険料は労使折半なので、
企業側の負担が増えることも影響しています。
業界団体からは適用拡大に反対の声も上がっており、
政府は企業規模要件の撤廃のみを明確にし、
賃金や労働時間に関する要件については慎重に検討する必要があるとのこと。
年金改革の本格的な議論は、
自民党総裁選が終わった後に始まる見込みです。
政権がどれだけ深い改革に踏み込めるか、今後の動きは要チェックですね!
年金制度の改革、しっかりと注視していきましょう!