2024/08/31
年金改革の影響
2025年の年金制度改革で、
厚生年金の保険料の上限が引き上げられるかもしれません。
これは、
年金財政を立て直すための提案ですが、
負担が増えることから賛否が分かれています。
今の仕組みでは、
厚生年金の保険料は月収に応じて決まり、
会社と折半しますが、
現在の上限は標準報酬月額65万円(保険料は月約5.9万円)まで。
それ以上の高収入の人は、
収入が増えても保険料が変わらないんです。
この上限を、
75万円、83万円、98万円の3つの案で引き上げようとしています。
対象となるのは年収798万円以上の人たち。
上限が上がると、
保険料が増える一方、将来もらえる年金も増えます。
例えば、
上限を75万円にすると、
毎月の保険料が9,000円増え、
20年間支払えば年金が年12.2万円増えるという試算。
一方、
98万円にすると保険料は月3万円増え、
将来もらえる年金は年40.2万円増えることになります。
ただし、
企業側の負担も増えるため、
中小企業には賃上げの足かせになるという声も。
また、
高収入者にもっと負担をお願いすることで、
低所得者の年金を支えることを目的としています。
賛否はありますが、
年金制度の持続性を高めるために、
こうした提案が話し合われているという状況です。